杉本文楽 木偶坊入情 曾根崎心中 付り観音廻り
先日、杉本文楽 木偶坊入情 曾根崎心中 付り観音廻りを観に行きました。
現代美術の杉本博司さんが構成・演出・美術・映像を手掛けた、近松門左衛門の曾根崎心中。
三味線と人形には人間国宝のお二方。現在上演されている「曾根崎心中」は演出の都合上、
原文の一部が割愛されていますが、杉本文楽では原文に忠実な「曾根崎心中」を目指し、
初段に「観音廻り」を復活させるなど、独自の解釈を加え、誰も見た事の無い、曾根崎心中の
オリジナルが復活しました。
”我が国においてエロスの問題、つまり色恋沙汰は、詩的関心事ではあっても、
長らく宗教的な関心事ではなかった。しかし恋を心中によって成就させることによって、
二人の魂が浄土へと導かれるという革命的な解釈が、はじめて近松門左衛門によって
披露されたのが、この人形浄瑠璃「曾根崎心中」である。”
死ぬ程の恋。舞台に浮かぶ光と影、暗闇に響き渡る太夫の声、三味線の響き。
反り返って尚美しい顔の死にゆくお初人形、息をのむ程に張りつめた美しい世界。
今回の舞台を拝見して、自分の魂も静かに浄化されるような透明な気持ちになりました。
本当に、とてもとても素晴らしい作品でした。
この舞台を観て、人の心は、常に浄化されたいと願っているように思いました。
きれいな心でいたいと願っていても、人はたやすくそれを出来ないからです。
だからとても憧れ、求めているのではないか・・・・・。
少なくとも私はそのようなものを観たいと願っていますし、自分が作るものも、
何処かそういう所を求めていると思います。
上演台本を入手してびっくり!この色は、ポントマリローズ!(←勝手に命名しています。)
お知らせです:
8月25日の木曜日の夜、カートをOPENする予定です。
時間など詳細はまたご案内させて頂ければと思っています。
どうぞ宜しくお願い致します。
ひと針ひと針、大切な宝物になるようにと丁寧に刺繍致しました。
見にいらして頂けたら嬉しいです。
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