Maison de Pontomarie

刺繍作家Pontomarie浅賀菜緒子の刺繍と日々の徒然便り
2010/05/20

透き通った本当のたべもの

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子供の頃に出会って以来、大人になっても変わらず大好きな宮沢賢治
星や鉱物、音楽や動物達、それ等を好きになったのも彼の描く世界からの
影響が大きかったと思います。彼は童話の序文でこんな事を言っています。


わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとおった
風を食べ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。
またわたくしは、はたけや森の中で、ひどいぼろぼろのきものが、いちばん
すばらしいびろうどや羅紗や、宝石いりのきものに、かわっているのを
たびたび見ました。
わたくしは、そういうきれいなたべものやきものをすきです。
これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや鉄道路線やらで、
虹や月あかりからもらってきたのです。
ほんとうに、かしわばやしの青い夕方を、ひとりで通りかかったり、十一月の
山の風のなかに、ふるえながら立ったりしますと、もうどうしてもこんな気が
してしかたないのです。
ほんとうにもう、どうしてもこんなことがあるようでしかたないということを、
わたくしはそのとおり書いたまでです。
ですから、これらのなかには、あなたのためになるところもあるでしょうし、
ただそれっきりのところもあるでしょうが、わたくしには、そのみわけがよく
つきません。
なんのことだか、わけのかわらないところもあるでしょうが、そんなところは、
わたくしにもまた、わけがわからないのです。
けれども、わたくしは、これらのちいさなものがたりの幾きれかが、おしまい、
あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうか
わかりません。

私にとって、宮沢賢治の詩や童話は彼の願う
「すきとおったほんとうのたべもの」でした。
そういうものをつくれたらと、私もどんなにねがうかわかりません。



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刺繍作家 浅賀菜緒子(ポントマリ)
横浜在住。
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